俺のその言葉ですべてを悟ったかのように、木良が俺の目をじっと見る。 「へえ。それはそれは……。すごい子、拾っちゃったみたいで」 「お前に頼みたいことがある」 「加入早々、大きな仕事させられるのかな僕は」 「お待ち」とカウンターにラーメンが置かれる。 「いいよ。助けてあげる」 木良が、割り箸を渡してくる。 「だって総長様の頼みだし。姫を守るのは、僕の使命でもあるからね」