同級生の嘘も見抜けずに友達ごっこして浮かれてる幻のことをバカだと思った。
幻はあからさまに向けられる敵意にはそれ以上の敵意を向けたが味方にはつくづく弱い男だ。
「まあ、見てて。幻、絶対に俺を守るから」
「それで。お前は恨まれるわけだ?」
「いいや。バカなフリするさ。ブラコン装って、あくまで幻のためにも黒梦を抜けたほうがいいと思ってるアピールでもして」
「はは。最低だな」
「あいつ俺から花火に誘われたとき。すげー嬉しそうにしてた」
「ダサすぎるだろ。友達いねーのかよ」
「できるわけないさ。幻に本当のダチなんて」
「面白そうな、俺らにもメリットのあるハナシだから乗ったが。幻をそこまで嫌う理由。そろそろ教えろよ」
「別に。昔からなにもかも手に入れていて。それでスカした顔してんのがムカつくだけだ」
「こえーな。ほんと、稔くんは」


