その夜、僕は
幻の友達になった稔とかいうやつの情報を手に入れ、様子を見に行った。
稔はボロいアパートに兄貴と二人で住んでいるらしい。
だけど、アパートに稔はいなかった。
聞き込みをして、ようやくあいつを見つけたのは、あるクラブで。
爽やかを絵に描いたような稔は、そこで――。
「明日はよろしく頼むよ」
羅刹の総長に、金を渡していた。
そう。
「こわいね、お前ってやつは」
「そんなこと言わないで、高清水のこと黒梦から引き抜いて。いいように使って。捨ててやって」
稔をさらう計画そのものが、稔の考え出したものだったんだ。


