総長さんが甘やかしてくる③



その夜、僕は

幻の友達になった稔とかいうやつの情報を手に入れ、様子を見に行った。


稔はボロいアパートに兄貴と二人で住んでいるらしい。


だけど、アパートに稔はいなかった。


聞き込みをして、ようやくあいつを見つけたのは、あるクラブで。


爽やかを絵に描いたような稔は、そこで――。


「明日はよろしく頼むよ」


羅刹の総長に、金を渡していた。


そう。


「こわいね、お前ってやつは」

「そんなこと言わないで、高清水のこと黒梦から引き抜いて。いいように使って。捨ててやって」


稔をさらう計画そのものが、稔の考え出したものだったんだ。