マスクをしたユウは、まっすぐに前を向いていた。 けっして逃げない。 なにがあっても受け入れると。 そんな覚悟ができているように、見える。 ……ユウ 君は、こんなに強い子だったんだな。 緊迫した空気が流れる中、 【復讐かもしれない】 あの言葉が頭をよぎる。 「カスミ。さっき言ってた――」 「その話は、幻を見つけたあとでいいかな」 「……そうだな」 とにかく幻を追おう。 二人の姫を乗せた車が、静かに走り続けた。