うちの車で幻の家にやってきた。 平静を装ってはいるが、正直なところ動揺している。 幻がユウを不安にさせてまで大切にする女子なんて存在するのか? いるとすればその子は、一体どんなやつなのか。 改めて俺は 俺と出会う前の幻のこと、なんにも知らなねーんだなと思う。 「三人で乗り込む〜?」 いつもと変わらない燐が、幾らか緊張を和らげてくれる。 こいつのマイペースさはイライラの元にもなるが。 こうして救ってもくれるんだよな。 「いや。俺が行こう」