「……潰れるのは羅刹〈ここ〉ってことで」 「は?」 ――気づけば半殺しにしていた。 総長も、 右腕の男も、 俺の足元で夏の終わりに道端に転がっている蝉のように動かなくなっていた。 殺してしまったと思った。 だけど、かろうじて息はしていた。 あとで聞いた話では やつらは二度とバイクには乗れない身体になったそうだ。 トップの敗北。 羅刹は、そこで一度、滅びかけた。