未だかつて感じたことのない感情に襲われた。 ――“裏切り” 稔から裏切られたのだと悟ったとき 自分が稔に対し 驚くほどに期待してしまっていたことに気づいた。 まさに絶壁の崖から突き落とされた気分だった。 「男に二言はないだろう?」 総長が手元に持つICレコーダーには 【わかった。お前らの仲間になる】 俺の、契りの言葉が残されていた。