稔は、初めてできた学友だった。
「二人でやろう、花火。大量に買い込んで」
「なにが楽しくてお前と花火なんてするんだ」
「女の子誘って欲しい?」
「……それは面倒くせえ」
「じゃあ二人でいいか」
「気が向いたらな」
本当に、明るく壁のないやつで。
「それじゃ。連絡先教えて」
「交換のやり方知らねえ」
「マジ!? ID出すくらいはできるだろ」
「さあ」
「機械音痴だったんだな、高清水。器用そうなのに」
ズバズバ言うところは嫌いじゃなかった。
「オッケー。これでいつでも連絡できる」
「言っておくが、手元にないこともあれば数日電源が切れていることもある」
「おいおい。携帯なんだから携帯しろよ。ああ、でもうちの兄ちゃんも適当でさ。家に置いたまま出かけたりして。いや、携帯の意味ねぇから……! って思うわ」


