「やってしまったぁぁぁ~~~…」


休憩室のテーブルに突っ伏し
“あのとき”の事を思い出して
頭を抱えてしまう。


そう…あのときの
あの“キス”の事。


もちろんそれ以上の事は何もなかったよ。
え、それ以上って・・・
想像に任せますが…。

煌月が落ち着いたところで
アタシは自分の部屋に戻ったし…
なんとかしてあげたい気持ちの方が上回っていたから
その件を思い返す事もなかったんだよ。


なのに…


「なんでアタシ
 煌月とあんな…」


今更になって後悔の真っ最中。

『事故でした』で片づけられる案件じゃない。
だって誰がどう見ても(見られちゃ困るけど)
間違いなく意思を持っての行動だったワケだし…

かと言って
『じゃぁなぜキスしたの?』って聞かれても…
逆になぜだったのか
アタシも知りたいくらいでして…

それについては
煌月もどう思っているのか
まだ聞けていない…。


なんて聞いたらいいのやら。

『ねぇねぇ~
 アタシ達、キスしちゃったね~
 なんで?なんで?』



・・・・イカれてるな。