そのまま他の2人の肩を叩いて、一緒に出て行ったマネージャーさんたち。


出て行く間際に私の方を見てお辞儀をしてくれて、私をぺこりと頭を下げた。


ひとり残された食堂で、ぺたりと座り込む。



「はぁ……き、緊張したぁ……」



話したことない人に声をかけるのって、こんなに緊張するんだなぁ……。

でも、一件落着だ……ふふっ。


優しそうな女の子たちだったから、彼女たちならしっかりと和泉くんの看病をしてくれるはず。


これで……大丈夫だよね。


和泉くんの風邪が、早く良くなりますように……。



祈ることしか出来ない自分がちっぽけに思えてしまうけど、私は私に出来ることを頑張ろうと、再び厨房に戻った。