つ、追加の食材、メモしなきゃっ……。



ポケットにあるボールペンを取り出し、3日目の食材を追加する。

えーっと、ジャガイモと、玉ねぎと……



「静香さん!一年三人連れてきました!」



ちょうど書き終わった時、名前を呼ばれ、顔を上げる。


……っ。

健太くんの後ろにいる、一年生三人。

その中にあった和泉くんの姿を見つけ、私は思わずボールペンを落とした。



「だ、大丈夫ですか静香さんっ……?」

「あ……ごめんなさい、ありがとうございますっ……」



私の落としたペンを拾ってくれた健太くんにお礼を言って、それを受け取る。



「えっと……それじゃあ、行きましょうか?」



何も知らない健太くんが、笑顔を浮かべてそう言った。