冷たくて、ぶっきらぼうで、不機嫌なきみの。

あの頃からいつも、私を助けてくれたきみの。

本当は優しくて、温かいきみの彼女になった。




きみの綺麗なダークブラウンの瞳を、まっすぐに見つめて。



1秒後、心の奥から甘いピンクが溢れて。


2秒後、きみの手がそっと頬を撫でて。


3秒後、きみが優しく笑った。




思わず「大好き」って言葉がこぼれて

「またかよ」ってきみが目を細めて

綿菓子みたいに甘いキスが降ってきた。



きみは、まるで魔法使いみたいだね。




【3秒後、魔法使い。−END−】