「茜くん!一緒にご飯食べない?」

「ごめん、職員室に用あるから」

「そ、そっか…」



まあ、用事があるなら仕方ないよね。



「茜くん、一緒に帰らない!?」

「図書室で勉強して帰るから」

「そ、そう…」



仕方ないよね、お医者さんになるのは大変なんだもん。
私のためにお医者さんを目指したっていう事実だけで、十分だよね!



……でも、なんか。


付き合う前と、全然変わらないなぁ。



茜くんが急にベタ甘になるタイプだとは全く思っていないけれど、それでも、もう少しくらい優しくしてくれてもいいんじゃ……。


って、すぐに欲張りになるのよくないよね!
付き合ってくれてるだけで満足しろ!自分!