茜くんの彼女に、なってしまった……!




きのうはあの後、2人で私の作ったぐちゃぐちゃのチョコレートケーキを一緒に食べて。


何と茜くんは、「甘い」って言いながらも、全部食べてくれて。


それから制服の乾燥が終わって、着替えた私を、家まで送ってくれた。




そして今日から…いや、昨日のあの瞬間から私は茜くんの彼女で、茜くんは私の彼氏で。


私の目に映る世界はいつもとはまるで違って、キラキラと輝いている。

世界って素晴らしい!



と、浮かれながら教室に入ると、ユリとスミレが「おめでとう〜!」と抱きついてきた。


2人には昨日、電話で報告して。
2人とも耳がキンキンするくらいに大きな声で驚いて、それから喜んでくれた。



「まさか桃が有村くんと付き合うなんて…」
「よかったね!おめでとう!」