「え、本当に金なんだね!?もっとくすんでるものだと思ってた!綺麗〜!」


最初の目的地、金閣寺に着いてはしゃいでいると。


「桃ちゃん」

「わ、郁人くん!なんか久しぶりだね」

「そうだね。俺らのクラスとコース同じみたいだからよろしくね」

「そうなんだ!よろしくー」


茜くんのコースしか把握してなかったなぁ。
まあ、郁人くんに会えるの久しぶりだし、ちょっと楽しみかも!




「ねえアイス食べよう!抹茶アイス!」

「ええ、寒くない?」


金閣寺から出てすぐ。
ソフトクリームやレモネードなんかの手軽なスイーツを売っているお店で、抹茶ソフトをゲットした。


「んー、冷た!おいしい!」


なんだかんだ、文句を言っていたスミレもミックスソフトを買っていた。


「ひとくちちょーだい」


金閣寺を一緒に回った郁人くんが、私の抹茶ソフトをひとくち食べる。

「ん、あま」なんて言ってぺろりと舌を舐める姿がセクシーで、なんだかイケメンは絵になるなぁ、なんて思ってしまった。