3秒後、きみと恋がはじまる。






「どこ行きたいんだよ」




ため息をついた、瞬間。

後ろから聞こえたぶっきらぼうな声に驚いて、3人揃って振り返る。


「茜くん…」



なんだか気まずくて、目をそらしてしまう。
茜くんが一歩私に近づくから私は、ふい、と俯いた。



「ごめん、借りていい?」


私のバッグを持っているユリに尋ねる茜くんと、驚いた顔をしてバッグを差し出すユリ。

ユリから受け取った私のスクールバッグを肩に掛けて。



「こいつも借りていい?」



なんて聞く茜くんに、同じく驚いたように頷くスミレとユリ。

そして私の隣に立った茜くん。



状況を理解したように、ニヤニヤしながら私を見るユリとスミレは、「じゃあ私たちはこれで!」なんて言って走って行ってしまった。

明日、お礼を言っておかなきゃ…。