3秒後、きみと恋がはじまる。




うちのクラスは男子バスケが優勝、そして女子バドミントンが準優勝で、ホームルームでは先生に褒められてしまった。嬉しい。


それにしても、今日は疲れたなぁ。



「もーも、一緒に帰ろう」
「荷物持つよ。歩くの大変でしょ」

「ユリ、スミレ、ありがとう!」



ふたりが荷物を持ってくれて、私は右足を使わないようにぴょこぴょこと歩く。




「これで夏休みは茜くんのいない生活かぁ…」

「残念だったね」

「デートしたかったなぁ…」



やっぱり未練は残っていて、だけどまあ、約束だから仕方ない。


ていうか。

せっかく「優勝したらデートしてあげる」って言ってくれたのに、事情があったにしろ決勝の試合をすっぽかすなんて。茜くん、呆れてるよね……。



デートしたいなんてその程度だったのかって、思ってるよね…。

そもそも、自分の試合にも間に合わないような責任感のないやつって思われたかも…。



ネガティブなことを考え出したら止まらなくて、またじわりと涙が浮かんだ。


……嫌われちゃったら、どうしよう。