「ごめん、違うの、私のせいで…」
説明しようとする雪音ちゃんの言葉を遮って、「ちょっと外出よう!」とふたりを廊下に出す。
「…ごめん、色々あって行けなかった。
あんなに頑張って教えてくれたのに、ごめん、本当に…」
もう一度謝ったら、また、涙が滲んできて。
鼻の奥がツンとした。
「謝ってほしいわけじゃないけど…。
いいの?有村くんとデート…」
「……残念、だけど」
「私が補欠で出たけど、勝てなかったよ。
相手本当に強かったし」
「そっか、スミレも迷惑かけてごめんね」
泣きそうなのを隠してへらりと笑えば、眉をひそめるユリ。
「無理して笑わないで。
何があったの、言ってよ」
真剣な顔のユリに、ぽつりぽつりと話し始める。
「なるほど…それは、仕方ないよね」
「うん、でも試合のこと忘れちゃったのは私だし、本当に、ごめん…」



