3秒後、きみと恋がはじまる。




「ごめん、違うの、私のせいで…」



説明しようとする雪音ちゃんの言葉を遮って、「ちょっと外出よう!」とふたりを廊下に出す。



「…ごめん、色々あって行けなかった。
あんなに頑張って教えてくれたのに、ごめん、本当に…」


もう一度謝ったら、また、涙が滲んできて。
鼻の奥がツンとした。



「謝ってほしいわけじゃないけど…。
いいの?有村くんとデート…」

「……残念、だけど」

「私が補欠で出たけど、勝てなかったよ。
相手本当に強かったし」

「そっか、スミレも迷惑かけてごめんね」



泣きそうなのを隠してへらりと笑えば、眉をひそめるユリ。


「無理して笑わないで。
何があったの、言ってよ」


真剣な顔のユリに、ぽつりぽつりと話し始める。


「なるほど…それは、仕方ないよね」


「うん、でも試合のこと忘れちゃったのは私だし、本当に、ごめん…」