「桃ちゃん…」
申し訳なさそうな雪音ちゃんに、へらりと笑って見せる。
「本当に本当に雪音ちゃんのせいじゃないよ!
なんかこう、要領が悪いっていうか、間が悪いっていうか、そういう自分にイライラしちゃって…」
たとえば、私が雪音ちゃんみたいにしっかりした女の子だったら。
もっとうまいことできたんだろう。
人を呼んで雪音ちゃんを運んでもらうとか、そもそも足が痛いのに人を背負ったりしないのかもしれない。
それでも、私にはこうすることしか思いつかなくて。
まあ、雪音ちゃんが無事だったからいいか。
「桃!」
ガラッ、と勢いよく保健室のドアが開いて、飛び込んできたのはユリとスミレだ。
「ここにいたの!?なんで来なかったのよ!」
「有村くん、見に来てたのに…」
「ごめん!本当にごめん……」
私が頭を下げると、困惑したように顔を見合わせる2人。



