3秒後、きみと恋がはじまる。




「桃ちゃん…」


申し訳なさそうな雪音ちゃんに、へらりと笑って見せる。


「本当に本当に雪音ちゃんのせいじゃないよ!

なんかこう、要領が悪いっていうか、間が悪いっていうか、そういう自分にイライラしちゃって…」



たとえば、私が雪音ちゃんみたいにしっかりした女の子だったら。

もっとうまいことできたんだろう。


人を呼んで雪音ちゃんを運んでもらうとか、そもそも足が痛いのに人を背負ったりしないのかもしれない。

それでも、私にはこうすることしか思いつかなくて。
まあ、雪音ちゃんが無事だったからいいか。





「桃!」




ガラッ、と勢いよく保健室のドアが開いて、飛び込んできたのはユリとスミレだ。


「ここにいたの!?なんで来なかったのよ!」
「有村くん、見に来てたのに…」


「ごめん!本当にごめん……」



私が頭を下げると、困惑したように顔を見合わせる2人。