3秒後、きみと恋がはじまる。




「いや、すごいわ。何がすごいって桃の執念だよ。
デートのためにここまで努力できることがすごいわ」




私の指にできた、ラケットの豆や絆創膏、そしてさっき倒れ込んでまで羽を打ち返した時の足の擦り傷を見て、ユリが感心している。



だって、優勝すれば茜くんがデートしてくれるんだもん。

茜くんとのデートはすぐそこまできてるんだもん!





「…まあ、次が最大の難関だけどね」



スミレが、スマホで撮ったらしいトーナメント表の写真を見ながら、ため息をつく。



そう、次当たるのは、茜くんのクラス。


つまり、バドミントン部のエースが2人も揃っている強豪クラスだ。


茜くんのクラスはバドミントンくらいしか期待の持てる競技がないから、クラス総出で応援に来るって言ってたなぁ…。




「でも、前のチームだってバドミントン部の人いたけど勝てたじゃん!?頑張ろうね!」


「うん、そうだね。とにかく桃はこれ以上怪我しないようにね…!」

「わかった!」