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 天気は快晴。


 雲ひとつない空に反するように、わたしの心は曇天。
 今日が来なければいいのにって何度も願って、叶うはずがないことも知っていた。


 それでも待っている。
 わたしはずっとこの日を待っていたんだ。


 あなたに会いたくて……。



「久しぶり、美樹《みき》ちゃん」



 現れた彼にわたしは会釈だけで返す。


 ちょうどお昼。庭で採れたみかんを食べていた時。変わらぬ時間に来た大空《そら》くんが満面の笑みでカメラを構える。



「何してるの」

「みかん食べてる美樹ちゃんを撮ろうかと思って」

「バカ」