予告された山内くん、薮田くん、佐藤さん、竹中くん、牧野くん、堀北くんの6人は不安を共有するように集まっている。



「なあ、動画が送られてきた次の日に殺されてないってことは、俺たちセーフってことだよな?」


そう口を揃えて言ったのは山内くんと薮田くんだった。


「だったら俺らもセーフだろ?」と、竹中くんも会話に入る。



たしかに今まで予告動画が送られてきた次の日に殺されるという法則が存在した。


山内くんたちの言うとおり、彼らの動画は3日前と2日前に送られてきているから、殺されているならすでに制裁は受けているはずだ。



「じゃあ、俺たちはどうなるんだよ?予定どおり今日殺されるってことかよ」


「……なんだよ、それ。冗談じゃねーよ!」

 
普通に考えて今日制裁される可能性があるのは、牧野くんと堀北くんのふたりだ。



どんどんクラスメイトたちが減っていく中で、予告された人と予告されてない人とでは自然と距離が生まれるようになってる。


なるべくとばっちりを受けないようにと、戸上さんは離れた場所で見守っているし、男子の池谷くんもそう。

予告された人たちを心配しながらも、〝自分じゃなくてよかった〟という表情が表に出ていた。



そんな雰囲気の中で、みんなを呼び出しだ森元を含む一軍のメンバーたちは呑気にコンビニで買ってきたであろう花火をやりはじめていた。