その日の夜は早くベッドに入ってもなかなか眠ることができなかった。考えないようにしようとしても、浮かんでくるのは亡くなったクラスメイトたちの顔ばかり。
時計は22時を過ぎていた。普通ならば幾田さんからの予告動画が送られてきている時間だ。
……今日は誰が予告されたんだろうか。
私は頭まで布団を被って、ひたすら朝になるのを待った。
「……あ、ず、梓紗」
ハッと気づくと、カーテンの外が明るくなっていて、お母さんが心配そうに顔を覗きこんでいた。
「大丈夫?魘(うな)されてたけど」
「え、あ……だ、大丈夫」
自分が寝ていたのかどうかさえ記憶がない。そのせいで頭はぼんやりとしていて身体がひどくだるかった。
「さっき学校から連絡があって、一学期はこのまま終了して夏休み明けのことに関してはまだ未定だって」



