乙部くん、宍戸くん、寺島くん、古田くん、上野さん、重永さん、越野さん、押切さん、河口さんが死んで、クラスメイトの数は17人。
森元たちを含む男子は9人。私やちづを含む女子は8人。
今日の執行で、1日ひとりずつという調和は崩された。もしかしたら今日、残りのクラスメイトたちが一気に予告される可能性もある。
警察は今までに事例がなく、あまりにも非現実的なため、じっくりと捜査すると言っていた。
そしてより深く探るためにみんなのスマホを預からせてほしいと、17人+鈴木先生のスマホを警察署まで持っていった。だから今日予告動画が送られてきても誰も確認することができない。
動画を見るのも怖いけど、誰が予告されたか分からないまま明日を迎えることのほうがもっと怖い。
と、その時。前方を歩く人影を発見して、よく見るとそれは前園さんだった。
「ま、前園さん」
特に親しいわけでもないのに、つい声をかけてしまった。
「……木崎さん」
一軍の人は自分たちよりも下の人をつねに見下しているけれど、前園さんは私が話しかけても嫌な顔はしなかった。
「前園さんって、帰る方向こっちだったんだね」
「うん。でも普段はこの道は通らない。いつも使ってる道が工事中だったからそれで」
「そう、なんだ」
近くで見る前園さんは同性の私でも見入ってしまうぐらい綺麗な顔をしていた。
一軍の人はみんなルックスが高いけど、前園さんはその中でもずば抜けて美人だと思う。



