「あ……あっ……い、や……」
苦しそうに白目を向いたあと、麻生さんの身体はそのまま開けっ放しの窓の外へと倒れていく。
「唯菜……っ!」
周りにいた友達の手は届くことなく、甘い髪の毛を宙に浮かせながら麻生さんは三階から落下。
ドスンッとした音は瞬きする暇もなく、すぐに聞こえた。みんな一斉に窓に近づいて下を確認する。
「あそう、さん……」
自分の乾いた声がやけに遠くに聞こえた。
麻生さんの身体は固いコンクリートの上で倒れていた。
手足はすべてぐにゃりと反対側に向いていて、まるで糸が切れたマリオネットみたいで……。
それはまさに動画に映っていた麻生さんの姿と同じだった。
「い、いやあ……っ」
「う……っ」
「だ、誰か先生を……!」
一気に慌ただしくなっていくクラスメイトたちの声を引き裂くように、全員のスマホが一斉に鳴った。
……ピロンッ。
それは、ラインの通知音。
胸が掻き乱されてるみたいにざわざわとして、みんな引き寄せられるようにしてメッセージを確認した。
【あと28人】
……ドクンッと、心臓が激しく身体の内側を叩く。
送り主は、私たち全員のことを恨んでいる幾田さんからだった。



