「……私、森元が動画を再生してた犯人だと思ってたんだけど、予告されたってことは違うってことだよね?」


そうなると、もっと想像したくない答えが浮かび上がってきてしまう。 



『そうとも限らないよ。動画を再生してる人が幾田さんと手を組んでるなんて確証はないし。仮にそれを切り離して考えれば予告される可能性は十分にある。それで……』


「そ、それで?」


『このまま動画が再生されずに森元が死ななければ、今までのことは、やっぱり森元だったことになる』



たしかに前園さんの言うとおりだ。


最後にひとりが生き残ると分かった時、動画を再生してる人物が幾田さんに協力していて、その人が生かされるのだろうと思っていた。

けれど、それはあくまで私たちの推測にすぎない。


森元が幾田さんと手を組んでいなかったとしても、動画を見ていた犯人ならば、制裁されることない。だって、わざわざ自分が死ぬと分かっていて再生する人なんていないから。


そして翌日。ライングループに森元からメッセージが書き込まれていた。


それは、いつもの公園に来いという命令的なものだった。