「みんなで仲良くやろうと思ってさ」
仲谷さんがニコリとする。
「仲良く?そんなカッコ悪いことしないでよ」
畑さんが深いため息をはく。私たちがいることを聞かされていなかった畑さんは不快感をむき出しにして、ドアの前に立っているままだった。
「自分よりも下の人に媚売るなんてやめてよ。しかもそんなお菓子まで並べちゃって本当に見損な……」
「だって死にたくないもん……!!
畑さんの声を遮るようにして仲谷さんが言った。
「そうだよ。誰が動画を見てるか分からない以上、うちらは下手(したて)に出るしかないんだよ!」
磯山さんも言葉を付け加える。
ふたりの態度が急変した理由はそうだろうと、なんとなく察していた。
「……はあ。下手に出て今さら好かれておこうなんてまじでカッコ悪いから」
畑さんはそう言い放って部屋を出ていこうとした。
「歩実はずいぶん余裕だよね。次は自分が予告されるかもしれないのに」
でも、仲谷さんが引き止めるように声を出す。



