次の日。私とちづは仲谷さんに呼び出された。そして何故か「うちに遊びにおいでよ」と誘われて家に行くと、そこには磯山さんの姿もあった。
「今まで威張ったりしてごめんね」
そう言って仲谷さんは躊躇なく私たちに頭を下げる。
仲谷さんは読者モデルをしてるだけあって部屋の中には数えきれないほどの服やバッグやアクセサリーが置かれていた。
卓上タイプのアロマディフューザーからは憤霧のミスト出ていて、フレグランスの香りがふわりと私たちを包む。
「えっと、これは……」
戸惑う私とちづを横目に磯山さんもカバンから大量のお菓子を出して「たくさん食べていいからね!」とテーブルに並べはじめた。
私とちづはどうしたらいいのか分からなくて、借りてきた猫のように縮こまるだけ。
だけどすぐにふたりの行動の意味は理解できた。
「……私たちの動画見てないよね?」
これはおそらく試されているのだろう。
「見てないよ」
私が即答すると、ちづも続けるようにして頷いた。
「そうだよね!うん、ふたりのことは裏切り者じゃないって信じてるから」
安心したように、仲谷さんと磯山さんは声を揃える。



