世界で一番似ている赤色



ドンキやビレバンやハンズなどいろんなお店を回りたかったため、3人で都会のショッピング街へ。


私服の大和くんはストリート系の服装が似合っていて、いつもよりカッコよさが増していた。



「大和くんはどうしてかっこいいのに彼女できないの?」


「知らねーよ」


「絶対ラインだよ! 絵文字多すぎでみんな絶対ドン引きしてる!」


「文字だけだと感情伝わらないでしょ」


「男子は伝わらないくらいがちょうどいいの!」


「綾、こいつうるせーんだけど」



電車でぎゃーぎゃー言い合いをする大和くんと朱里ちゃん。


今日一緒にしちゃって大丈夫だったかな。この2人。


カジュアルな朱里ちゃんとは見た目もお似合いなんだけど。性格はあまり合わなさそう。


と心配になったが……。



「じゃーん、こんなのどう?」


「きゃあああ」


「これいいかも。おらーっ!」


「うわぁ!」



パーティーグッズ売り場にて。


のっぺらの仮面をつけた朱里ちゃんから逃げた瞬間、血まみれの鎌を手にした大和くんに追いかけられる。



「やばい綾ちゃん可愛すぎ!」


「お前そんな怖がりだったらお化け屋敷反対しろよ!」



ひー、すんません!


申し訳ない気持ちになったものの、早くも朱里ちゃんと大和くんが意気投合してくれて安心した。