「そうねえ。
でも、うちに来たら、
きっと天が根掘り葉掘り問い詰めるわよ？
桐生くんは、それでもいいの？」

「うん。
私も言ったんだよ。
うちには、面倒くさい父と弟がいますって。
だけど、いつかは越えなきゃいけないん
だから、隠れて付き合うより、最初から
ぶつかってくって言ってくれて…」

「そう。
桐生くんは、私も仕事で話した事あるけど、
礼儀もちゃんとしてるし、好青年だと思うわ。
もちろん、仁くんもね。
だからこそ、絆、そのプレゼントは、両方とも
お返ししなさい。」

「え？」

「絆、自分でも分かってるでしょ？
それは、友人としてのプレゼントの範疇を
超えてるわ。
絆がどうしたいのか、自分の気持ちが
固まった時に、あなたが選んだ人の
プレゼントだけいただきなさい。」