「絆は呑気に友達だと思ってたけど、向こうは
違ったって事か?」

「………うん。」

「で?
こんな高価な物をお前は友達から貰って、
平気なのか?」

「平気じゃないよ。
今日もちゃんと返そうとしたよ。
だけど、返品不可だって言われて。
じゃあ、何かプレゼントを…と思ったん
だけど…」

「だけど? なんだ?」

「プレゼントは、私を…名前で…呼ばせて…
くれれば…いい…って言われて…」

私がボソボソと答えてると、結ちゃんが助け舟を出してくれた。

「天、今日はもういいでしょ。
明日も仕事だし、もう11時だし。」

「もう11時なのは、俺のせいじゃなくて、
あいつと遊び歩いてたせいだろ。」

はい。
ごもっともです。

「そうだとしても、日を改めてもう少し
ちゃんと聞く時間がある時にすべきでしょ。」