私が最期に言いたかったこと

【澪side】

─ 胡桃宅 ─



『あ、いらっしゃい"みーくん"♡』





という胡桃の父 ─── 母親は、





いつも♡が語尾に付けてくる




何故か俺の時だけ。





「お父さん。辞めて恥ずかしいから……。」




胡桃は、恥ずかしそうにしていた。





俺が胡桃の家に行きたくない第1の理由だ。




「あ、おばさん今帰ってきたんですか?」





ややこしいくなったから言っておくが、





胡桃には、ちゃんと両親がいる





しかし、胡桃の父親は、



少し───いや、かなり変なんだ。





おばさんがいない時だけ、胡桃の母親の代わりを




しようとする。





「あ、ごめん胡桃辞めるよ」




柔らかい口調で言うおじさん。




「来てくれてありがとうね!みーくん。」




「お父さんほんとにやめてね?私の代理しようとするの。」




はいといい、残念そうな顔をしていた。





「おい!胡桃部屋行っとくぞ。」




「え?あ、ちょっ?!」





慌ててる声を無視して、2階に上がり




『くるみ』と可愛く書かれている





部屋の扉をあけた。





目の前にいたのは────





「あぁ!!みーくん♡」




双子の月海(るみ)だった────。




「は?何で月海がいんだよ。」




「え?だって、みーくん胡桃の部屋しか行かないじゃんだから月海が代わりにいるの」




俺は、月海が嫌いだし苦手だ。




「お前は、俺になんの用があんだよ」




不敵な笑みを浮かべて────




「みーくんのお嫁さんになること♡」




胡桃と月海は、よく似ている───が!!




俺は、昔から、月海と胡桃の




違いによく気づいていた。





例えば────





最初来ていた服がピンクと水色の色違いの




ワンピースだったとしよう





そのワンピースを、着せ替えても、





俺は、胡桃と月海の違いにすぐ気づいた





我ながらも、俺は、探偵だったのかよ────





と思うほどに────





「俺は、お前とは結婚しねぇよ。」





「え?なんで?!月海のどこがダメなの?!」





正直うぜぇ……。俺が本音を言わないのは────





胡桃のためだった────





「もういい!!月海"ゆーくん"とこ行ってくるし」





と言い、月海は、怒って部屋を出ていった────