私が最期に言いたかったこと

【澪side】
俺の前に現れたのは──



同じクラスの、美少女──橘 空音だった。



橘は俺の顔を見るなり『誰?』という顔をした。



なんで分からないのか俺には、検討がつかねぇ。




これでもまぁまぁモテるって言うのに。




あ、俺の口調が変わるのは、仕方ないことなんだよな。



いつもは、こんな感じだけど、学校だったらスイッチが入るから。








そして、放課後になった、俺は、




目撃してしまった。





あの二人が手を繋いで歩いているのを───




何やら楽しく話しているのを見ていたら




肩を叩かれた「うぇ?!」という変な声を出し、




後ろを向くと───





華咲 胡桃(はなさき くるみ)が立っていた。





「なぁんだ胡桃かよ…何してんの?」





胡桃は、頬を膨らませ、どうやら怒ってるらしい。




「何してんの?って私のセリフなんだけど」




胡桃は、幼なじみで幼稚園から今までの腐れ縁だ。





「で?俺に用事。それとも、"天才美少女空音ちゃん"?」



「私は、"みっくん"に用事だよ。今日お母さんがお家でご飯食べなって言ってたから一緒に帰るよ」




こいつは、俺の事をみっくんと、昔から言っている




俺的には、少し───いやすごく嫌だ




「ふぅん。兄貴達もいくのか?」




「"雪兄"居ないとダメなの?」




"雪兄"というのは、俺の2歳上の兄貴だ。




名前は、氷雨 雪音(ひさめ ゆきと)




「いや、そうでもねぇけど」




まだ不服そうな顔をして




「ふぅん。どうだかねぇ……」




と言っている。そんなに信用ねぇのか。




「じゃ。帰るか。胡桃早く行くぞ。」




「言われなくてもわかってるよ?」




胡桃と家路を歩いたのだった────。