私が最期に言いたかったこと

【空音side】



暖炉で暖まっていると────。




「空音様、楓様お茶をお持ちしました。」




──ガラガラッ── と、音を立て───。





お茶セットを用意してくれた黒川さん。





すると、楓先輩は目を輝かせて────。





「あ、ありがとうございます。」






余程甘いものに目がないような様子だった。





「黒川さん。わざわざありがとうございます」






とお礼を言うと────。





「滅相もない。私がやりたくてやっているんですから」





紳士的な笑みを見せられて────。





流石紳士だと思った────。






「ん!空音ちゃんは、食べないの……?」





「私甘いものはあまり好きじゃないので」





と遠慮がちに言うと────。






「そっかぁ……。」





と言い、食べる手をとめ、お茶を飲み───。






私と話す準備をした。





「そう言えば────。先輩、帰らなくて大丈夫ですか?」





すると、困った顔をした。






そして────。





「帰っても誰もいないから────。」






悲しげに言うので。






「黒川さん!客室は、空いてますか?!」






するとニッコリ笑って、






「もちろん空いてますよ」






「先輩今日からここで生活しましょ!!」





するとびっくりした表情で────。






「え?!ど、どうしてそうなったの?」






「先輩が、悲しそうだったからです。」






そう言うと────






「そんな顔してた?」






「はい。」






即答した。






「本当に、いいの?」






遠慮がちに聞いてきたので────。






「いいですよ!家に帰っても一人で寂しいじゃないですか!
それに……私も1人ですし」






「そうだけど────」ごにょごにょ言う先輩を







無視して、黒川さんに、寝巻きと着替えを用意してもらった────。