私が最期に言いたかったこと

【月海side】



さっきお姉ちゃんと会った────。




お姉ちゃんと言っても────。




同い歳の、双子なのだ。





私は、お姉ちゃん──胡桃のことは、





すごく大好きだけど────。





両親に怒っていた────。





そのためたまにゆーくん───





雪音くんに、相談していた────。






さっきすれ違い様どうしたかと聞かれて、






冷たく当たってしまったのだ────。






「で?それで俺の両親に、説得して欲しいと?」






私は、黙って頷いた────。






「そう。これじゃあ胡桃が可哀想……。」






クスリと笑い────。






「仕方ない"お嬢様"ですね。聞いてあげるよ」






私は、食い気味で、






「ほ、ほんとに?!有難う!!」






思わず抱きついてしまった────。






「あ、ごめん。い、勢いで────」






『はぁ。』とため息を吐き────。






「この天然め!!俺が告白したこと忘れたのか?」






と私のおでこを、ちょんっと押す───。






少し、お茶目らしい────。






「こ、心に銘じておきます。」






するとゆーくんは、いたずらっ子のような顔で






「そうしてください。







これ以上好きな子に引っ付かれると、






何するか分からないですからね。」






と言われてしまった────。






「じゃあそれだけ話そうと思ってたし、






もう帰るね!おやすみゆーくん」






そう言うと────






「おやすみ」






と言い氷雨宅を出ていった────。






── ガチャッ ──






「ただいま。」






こんなこと言っても誰か来てない限り





何も返ってこないことは、知っている。






でも帰ってきた────






「お帰り。寒かったよね?はいココア」





── コトッ ──





あぁ。言ってくれる人は────






ここには、まだ1人いることを────





少し忘れていた。






ココアを覗くと、猫舌の私を気遣って






氷を3個入れてくれたみたいだ。






「あ、ありがと…う」






そういい飲み始めた────。






そして、久しぶりに他愛のない会話をしたのだった────。