総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)



あ、あれぇ。

今の、ちょっと小馬鹿にされたような。


やれるものならやってみろ的な……。


「愛してる」


――不意打ちっ……!


「わたしだって。愛してます」


い、言っちゃった。愛してますって。


「…………」

「幻さん?」

「仕事行くの死ぬほど嫌になってきた」

「……えっ」

「ポケットに……お前入れていけたらいいのに」


!?


「どんなけわたし小さいんですか」


でも、待てよ。

幻さんが働くところを胸ポケットからチラチラと観察したすぎる。


「お酒ってどんな味なんでしょうね」

「辛いのから甘いのまで様々らしいな」

「わたしが大人になったら乾杯してくれます?」


って、結構先になりますが。


「そうだな。やろう」


未来のことなのに即答してくれるのが嬉しい。


「あ、今日は酒屋さんじゃなくてバイク屋さんの方でしたね」

「ああ。オッサンが待ってる。……潰れてくれねえかな」


いやいやいや!! 縁起でもない!!!


「わたし、サンドイッチ作ります。幻さんがお仕事頑張れるように」

「気持ちだけ受け取っとくよ。夕烏は、寝ていればいい」

「いやです。作りたいんです!」

「……俺も食いたい」