「……俺のせいか」
そういった幻さんの顔が赤くなっているのがわかって。
うぬぼれかもしれないけれど
こんな幻さんの顔知ってるの、わたしだけなんじゃないかって。
特別感に頬が緩みっぱなしになる。
(ぜんぶシャッターにおさめたいくらいだ、)
「……あ、」
――幻さんの、唇が。
首から、どんどんおりてきて。
たくさん、たくさんキスされて。
(そんなに……するの?)
くすぐったいのに……、心地いい。
(幻さん、が。かわいい)
胸の奥から、幸せだと感じられる。
普通がどうかなんて
周りがどうかなんて、わからない。
わからなくていい。
幻さんは、とても丁寧に、わたしを愛してくれているのだと。
それがいっぱい伝わってきて。
(……おねだりしてよかった)
わたしに愛を注いでくれている人を
愛することができるのが、嬉しい。


