◆ やがて大通りに現れた一台の軽トラックを スモークガラス越しに、遠目に見つめる人物がいた。 運転席にはサングラスにスーツ姿の無口な男。 「あれが……黒梦の姫」 助手席でつぶやいたのは、白に近い金髪の少女。 白のセーラー服を着ている。 「まだ子供じゃん。ねえ、木良」 後部座席で横たわり、窓の外の様子など気にもとめていない赤髪の少年。 「ちょっと。顔くらい見たら?」