総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)



《Side.夕烏》


うーん。どうしようかな。


『おつかれさまです、幻さん!』


やっぱりこの文章が、無難かな……?


ハッキリした要件があるとき以外に連絡するのが初めてで、なんて送ればいいかわからない。


文字を打ち込んでは消しての、繰り返し。


そうしている間に、


『もうご飯食べました?』


そんな文章に価値がなくなる。


だってもうおやつの時間ですから!!


「一通のメッセージに。どれだけ時間かかってるの」


結局、

【お疲れ様です、幻さん。外、すごい風ですね!】


『それで?』って思われてしまいそうなものを送ってしまった……。


(燐さんにアドバイスもらえばよかった)


ポケットに携帯をしまい、ため息をつき、部屋から出る。


そういえば、愁さん

燐さんと仲直りできたかな……?


まだ二人は燐さんの部屋にいるのか。

それとも、愁さん、自室に戻ったかな。


そっと、燐さんの部屋の扉の前に近づいてみると――。


「クッソ……、どけ!」

「本気で嫌がってるなら。オレのこと突き飛ばせるよね」


――!?