「愁さんに、あげましょうよ!」
「はあ?」
「愁さんにも、これを宝物にしてもらいましょう」
「なにいってるのユウちゃん。まだこれをオレが所持してることバレたら木っ端みじんにされるよ。これは愁にとって黒歴史だから」
黒歴史……かどうかは、ちょっとわからないけど。
「二人とも、楽しそうですよ?」
「……そうかな?」
「はい。お互いが持ってた方が、いい気がします。お守り的な!」
「あの幸薄気な七三メガネにとっちゃ。呪いのアイテムと化しそうだけどね」
「笑いネタじゃなくた、宝物ですよ」
「……やめてよ。気持ち悪い。宝物にするなら、ユウちゃんとの双子コーデがいいな。美少女×美少女」
わあ、それも楽しそう!
「幻ともいいけど。ボクとも、撮ろうね?」
「はい! みんなででも、撮りたいですね。ああ、愁さんとまた撮ったら見せてくださいね」
「いや、もう二度と撮らないよ。このときは上手くノセられたけど次は簡単にはいかないだろうねー」
「学校とかお仕事で、なかなかみんな一緒に撮りに行ける時間合わないですかね」
「あー、それなら。いいことを思いついた」


