「なにが?」 「いや、だからその、わたしじゃなくて」 愁さんの気持ちに応えられないわたしの出番じゃなくて。 【あいつを幸せにしてやれたらいいのに】 「燐さんとの時間で、幸せ、作れるじゃないですか」 真面目に言ったのに、 「はは。ボクに、あいつの恋人になれって言ってる?」 茶化すように返された。