「仕事選んじゃうからなー。ブスは相手にできないんだよね、ボク」
なんてこと言うんですか。
「だいたい、専門学校で学んだわけでもないし。プロに弟子入りもしていない。ただの素人に毛が生えた程度の知識や技術でつとまる世界じゃないよ」
「これから学べますよね。服や小物を作る方お仕事とか。見えないところにも、オシャレに携わっている人はたくさんいますよね。燐さん人付き合い上手いから。そういうの、めちゃくちゃ向いてそうだなと」
すると、燐さんが目をまるくする。
「ど、どうしました」
また余計なこと言っちゃったかな。
「はは」
「燐……さん?」
「ホストが天職だねー、なんて言われちゃうボクに。そんなこと言ってきたのユウちゃんが初めてだよ」


