「正直なところ……わたしの家出がここまでの騒ぎになるとは、思いもしませんでした。考えが甘かったです」
どのチャンネルのニュースでも、わたしのことが報道されている。
それを見て改めてことの大きさに気付かされた。
わたしは、巻き込んでしまったのだ。
ここにいるみんなを。
全国の
いや、世界中の人たちを。
この先、ここに“隠れる”ってことは
……みんなが共犯になるってこと。
「もし親が子供と連絡がつかなくても、友人間での連絡が途絶えていなかったり、たびたび目撃情報があがればこうも騒ぎになっていなかっただろう。ユウの場合、電話もない。ユウを知る人間は“家出するとは思えない”と主張が一貫している。そしてなにより、家族の証言から事件性があると判断された。“謎”だらけの失踪事件。それが話が大きくなった原因だろう」
冷静に分析する愁さんに、
「っていうかー、」
携帯の画面を向ける燐さん。
「みてよこれ」と言われ、愁さんが文字を読み上げる。
「夕烏ちゃんを救う会……なんだこりゃ」
(わたしを、救う会?)
「ポイントは、ぶっちゃけ失踪したのが美少女ってところでしょ」


