総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)



いつもなら反吐が出そうな

愁の生ぬるい言葉が


「仕方ないなー」


このときばかりは心に染みて。


ううん


あのとき


あの雪の降る夜に


【腹減ってないか】


あの男がオレに声をかけてきたときだって。


オレはこんな未来を


どこかで期待していて。


「ここ、オレ専用にしてあげるよ」


変われなかったんじゃない。


「はあ? なんで俺の後ろがテメェ専用なんだよ」


変わろうとしなかったのは


ずっと

ずっと


オレの方、だった。


「キミのお姫様になってあげる♡」