結局、
黒梦《あそこ》もオレの居場所じゃなかった。
気まぐれなオレがチームに身を置けるわけなかった。
幻とまだいたいけど
幻にはもう、あの子がいるし。
愁だって。
思ったより全然……芯が強い。
オレのオモチャには、ならなかった。
「まったねー」
笑って手を振って。
これで本当におしまい。
どうせまたふらりと現れるくらいに
思われているうちに消えてしまおう。
愁はもう
オレには二度と会いたくないって思ってる。
……それでいい。
「――行くな、燐」
掴まれた、右腕。
(さすがのオレも予想外なんだけど。この展開は)
「ちょっと、愁。……痛い」
「行くな」
おかしいな。
愁の中でのオレのイメージ、ちゃんと
落ちるところまで落としておいたのに。
なんでまだ引き止めてくるの。
……オレ、どっかで間違えた?


