あなただけが好きだから





特にバスケ部の応援がすごかった。




「そういえばモテたね……」




「なんであんなヘタレが人気なのよ」




「まぁまぁ……。あ、最初は涼が走るみたいだよ」




「世の中所詮顔ね……」




ピョンピョンと準備運動をしながらバトンを持つ涼。
こちらを見て、私たちを見つけると満面の笑みでピースを向けてきた。




お陰で女子の歓声が……。




「ふん、涼なんかが好きとか皆様すごいですねー」




「咲……もう」