あなただけが好きだから





こうして、種目も決まり、体育祭の日になった。
結局蓮とあの日の仲直りは出来ぬままでいた。




「あぁ、憂鬱だよ……」




「夏って私は嫌いよ」




ありがた迷惑な快晴。
夏の日差しが容赦なく照りつける。




「あぁ、先生燃えてくれたらな」




「怜、あんたも物騒ね」




なんとか私はリレーの出場を避ける事が出来た。