あなただけが好きだから





もぐもぐと幸せそうに食べている本条先輩。
なんというか、嬉しいんだけど……!




(女子に恨み殺されないかな……私)




「怜ちゃんってさー」




「ふぁい?」




食べてる途中に話しかけられたから返事も変になる。




「石神くんのこと、好きなの?」




「ぶふっ! げほ、ごほ……ご、ごほ、ぐ」




「大丈夫!? ほ、ほら飲み物飲んで」




背中を叩いたりさすりながら飲み物をくれる。
女子なのになんてはしたない事をしてしまったのだろうか……。




「ご、ごめんなさい、ありがとうございます」




貰った飲み物を飲む。
いや、待てよこれはさっき本条先輩が飲んでいた物では。




「ぐふっ!」




「どうしたの!?」