私に向かってウインクをする。 バレてる……。 涼は何でもかんでもお見通しなのだろうか。 やっぱり咲とタッグを組むと厄介なだけある。 「うん、あとでね!」 体育館に入ると、中はきらびやかな飾りつけがされいた。 いつもと違う雰囲気に本当にダンスホールに来たのだと錯覚してしまう。 「綺麗!」 「そうね、確かに」 「お、いたいた俺のお姫様」