あなただけが好きだから





「まぁ、頑張ってね。私は帰るから……」




「裏切り者ー!」




そんな涼を嘲笑うかのようにテストはやってきた。
朝から死んだような顔をしながらシャーペンを持っている。




「は、始まる……!」




テストがようやく終わると。
しょんぼりしながら涼は部活に向かっていった。




「大丈夫かな……」